" /> 2024年7月 | 本読み広場

2024-07

明治・大正文学

【三四郎】ストレイシープ(迷える子)。美禰子との出会いが変えた平凡な人生

九州から上京した青年・三四郎が、近代化する東京で体験する学問、女性、そして自己の葛藤を描いた青春小説。優柔不断な主人公の揺れ動く内面と、美貌の女性・美禰子との交流を通して、明治末期の知的な空気と複雑な人間心理を鮮やかに描き出す、漱石の代表作。
現代文学(平成・令和)

【八日目の蝉】奪った愛は「罪」か「真実」か?赤ん坊を連れて逃亡した女が問う母性の定義

不倫相手の子を誘拐し、逃亡生活を送った女・希和子と、誘拐された側の娘・恵理菜。加害者と被害者、二人の視点から描かれる、「母性」と「愛」の定義を問う長編小説。逃亡中の濃密な疑似家族の絆と、その後を生きる人々の葛藤を通じて、社会と個人の倫理を深く考察する。
昭和の文学(戦後)

【永すぎた春】まじめな大学生の恋の試練!優雅な社会で揺れ動く本心

T大のまじめな大学生・郁雄と、古本屋の娘・百子は婚約が成立する。結婚を前に、親の許しと伝統的な倫理の中で愛を育む二人に、年上の美人画家との出会いが波乱をもたらす。三島由紀夫が描く、優雅でコミカルな青春の試練。
昭和の文学(戦後)

【蒼き狼】井上靖が描くチンギス・ハンの真実。広大なユーラシア大陸統一への序曲

12世紀末、モンゴルの荒野を舞台に、後のチンギス・ハンとなる青年テムジンの壮絶な生涯を描く歴史小説。父の死後、故郷を追われたテムジンが、激しい試練と裏切りを乗り越え、広大なユーラシア大陸を統一する英雄へと変貌していく過程を、壮大なスケールで描き出す。
昭和の文学(戦後)

【海と毒薬】戦時下の倫理の崩壊!罪の意識に苛まれる若き医師の苦悩

終戦直後の病院を舞台に、戦争の極限状況下で行われた恐るべき出来事に関わった人々の内面を描く。医師たちの倫理の麻痺と、彼らが抱える「罪」の意識を冷徹な視線で追い、日本人の持つ「無関心の罪」を深く問いかけた、遠藤周作の代表的な傑作。