" /> 永すぎた春 三島由紀夫 感想 | 本読み広場

永すぎた春/三島由紀夫 感想(ネタバレなし)

日本の小説

僕たちは公然と許されすぎている

新潮社HPより

どんな物語?

裕福な家庭に育つ大学生の郁雄と、書店の娘の百子が婚約しました。

しかし、郁雄の父から、式を挙げるのは郁雄が大学を卒業してからという条件がついてしまったため、婚約期間が一年三か月という長い期間に渡ることになってしまいます。

若い二人は、婚約をすることにより、身は固まったように思えても、他の異性からの誘惑や、二人の関係性など、色々な出来事が起こります。

それは二人にどのような影響を与えていくのでしょうか。

感想

ホームドラマの様な雰囲気で、とても読みやすいですし、もちろん作品としても面白いです。

二人はいわゆる格差婚であり、両家の生活様式も違うし、当然友好関係も違います。

上流階級の生活の人達の生活を感じながら、庶民の生活の雰囲気も感じることで、登場人物への感情移入も深まると思います。

登場人物たちは様々な喜怒哀楽を経験していきます。

そして、若者たちはそれに向き合い、行動していきます。

時には、読みながら、悪役に腹を立てることもあります。

兄弟愛に胸が熱くなることもあります。

物語としては、決して堅苦しくなく、読後感もとてもいいので、さわやかな感動を味わうことができます。

こんな人におすすめ

三島由紀夫の小説を読んでみたいけど、何だか難しそうだから、という感じで何となく敬遠していた人。

登場人物たちが織り成す、喜怒哀楽を共に体験したい人

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