神様って、いないんじゃない? という疑問を、ここまで考えぬいた人達がいる。
新潮社HPより
〇どんな物語?
日本で基督教が弾圧されている。
キリスト教弾圧の指導者が現れ、今まで拷問や脅しにのらなかった信徒たちを、次々と棄教させている。
なおかつ、すでに渡航している、自分の師も安否不明となっている。
そんな中、孤立した信徒のために日本に渡航したポルトガル人司祭の物語です。
司祭は何を目にし、どんな運命に巻き込まれていくのでしょうか。
〇感想
常に緊張感が続きます。
その地域では、キリスト教信者は、賞金首のような状況になっているため、いつどこで裏切られるか分かりません。
逃亡者のように、常に気が休まらない日々を送りながらも、困っている信徒のために奔走する主人公の姿は、切なくなるような感動を覚えます。
時には今一信用にかける信徒が現れたりと、主人公の人間味が現れる時もありますが、そういった場合の自問自答する姿も、見所の一つだと思います。
私は、このページにも貼ってある、表紙が絶妙に物語の雰囲気を現していると思っています。
雲のすき間から少しだけ光が見えている。
この光が更に大きくなり、今にも神が現れるようにも見えますが、小さくなって暗くなってしまうようにも見えます。
それとも、このまま向こう側に存在があるように感じさせつつ、何も起こらないのか。
この物語を読み終えたあなたには、どのように感じられるでしょうか?
〇こんな人におすすめ
キリスト教迫害の時代の切支丹の人たちに、どのような事が起こっていたのか知りたい人
「神」について色々考えてみたい人
物語を通して、人の苦しみを体験し、自分なりの答えを見つけたい人
興味を持たれた方は是非、この物語を手に取って、体験してみて下さい
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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