ひとは過ちをどこまで、赦せるのだろう。不義の子・謙作の魂の昇華を描破した、日本近代文学の最高峰。
新潮社HPより
どんな物語?
1921年から1937年にかけて断続的に発表された作品です。
主人公の青年は、放蕩の日々を送る小説家です。
小説家といっても、決して成功している訳ではなく、本人も「どうにかしなければ」と思っています。
そして、ある時に知ってしまった、自分の出生にまつわる事実のせいで、苦悩を抱えることになります。
又、その後も主人公には新たな苦悩が待ち受けています。
それらと主人公は、どのように向き合って行くのでしょうか。
感想
有名な作品ではありますが、私の中では、学校で「暗夜行路」は志賀直哉の作品だと覚えた時点で、満足してしまい、「ところでどんな物語?」という感覚がすっかり抜けてしまっていました。
実際に読んでみると、やはり上記の引用のような、近代文学の最高峰感がすごくあります。
主人公の悩みも想像に難くないため、共に苦悩を味わうことが出来ると思います。
「苦悩」というのはなんだが、物語に重厚感を与えるようです。
自分だったら、どうするだろう、どのように心に整理をつけるのだろうと、いうように読みながら考えることも多いと思います。
どっぷり主人公になりきって、この苦悩を味わってみて下さい。
やはり、発表されて90年近く経っている現代でも、まだ販売されている作品には、それだけの読み続けられる、理由があると思います。
特に、私のように国語の授業以来、この作品に注目してこなかった人は、是非これを機会に日本近代文学の最高峰の読書体験をしてみて下さい。
こんな人におすすめ
国語の授業でしか、「暗夜行路」という小説を意識したことがない人。
日本文学の最高峰とまで言われる、この苦悩の物語を体験してみたい人
少しでも興味を持たれた方は、是非この名作を体験してみて下さい。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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