等身大(ありのまま)の、僕らがいる――。恋。野心。破局。日本の青春と挫折は、ここから始まった。【自然主義文学の白眉】
新潮社HPより
どんな物語?
昭和27年(1952年)に発売された作品。
主人公の清三は、片田舎の青年です。
家が貧しく、大学には進学できなかったので、父のつてで、小学校の教師になります。
一見、安定した職を得たように見えますが、清三は、平凡な生活はつまらないと思っており、教師を生涯の職にすることは考えていないようです。
何かを成し遂げたい。
それぞれの道を進んでいく友人達。
そんな中で、清三はどんな思いで人生を過ごしていくのでしょうか。
感想
私としては、共感を誘うような箇所が、結構ありました。
「何かをやり遂げたい」という野心を持ちながらも、「何をやるか」ということが今一定まらなかったり、成功していく仲間を見て、取り残されたような焦りを感じたりするところなど、事柄が思うように進まなかった時などは、何だかもどかしい気持になってきます。
しかし、清三は自分を取り巻く人々には、恵まれていて、そんな人たちとのやり取りには安心感を感じられます。
又、農村の風景描写が美しく表現されていて、こういう場面も見所の一つだと思います。
こんな人におすすめ
昔の農村地域の、生活や風景描写を、物語を通して感じてみたい人
青年期を迎えている主人公の、夢や挫折を共感してみたい人
ここまで、読んで頂き、ありがとうございました!
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