" /> 旅のラゴス 筒井康隆 感想 | 本読み広場

旅のラゴス/筒井康隆 感想(ネタバレなし)

日本の小説

こんな世界、こんな男、こんな旅への憧れが止まらない!
奇想天外な旅の行方は

どんな物語?

ひたすらに旅をつづける男、ラゴス。

この世界には、集団転移を行うことができたり、壁抜けをすることができる芸人など、奇想天外な登場人物や出来事の連続です。

時には人々の人望を得て、充分に満ち足りた生活になっても、そこに落ち着かず、旅を続けます。

そんなラゴスの旅の目的とは?

感想

ほとんどSFというジャンルを読んでこなかった私にとっては、丁度良い位の世界観だと思いました。

個人的には、あまりに現実離れしたSFだと、想像力が乏しいせいか、イメージがいまいちつかめないままに、ついて行けてないような感じになって、そのまま読み終えることがあります。

しかし、私にとってこの作品は、丁度良い位の世界観であり、楽しく読めました。

物語のワクワク感と、場面を想像する楽しさがあって、この種のジャンルの醍醐味が、これでもかと詰まっています。

私は特に、ラゴスの人間像に興味を持ちました。

立ち寄った先の土地で、現地の人々と親しくなり、一定の信頼を得ると、大抵の人は居心地が良くなって、その土地に落ち着いてしまいそうなものですが、ラゴスはそうではありません。

そして、困難にあっても、自分の才覚で道を切り開いてゆくその姿は、一種の憧れを感じさせます。

読み終わった後、改めてみる表紙の絵が、スケールの大きい大地と冒険をイメージさせるようで、とてもカッコよく見えて、最後まで充実感を味わえる物語でした。

こんな人におすすめ

非現実的な日常、そのなかで繰り広げられる人間模様を楽しみたい人

決まり切った日常から抜け出して、思い切り「旅」というものを感じてみたい人

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

興味を持たれた方は、是非とも本作品を体験してみて下さい!

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