" /> 人間の尊厳 | 本読み広場

人間の尊厳

昭和の文学(戦後)

【野火】戦後文学の金字塔。大岡昇平が自身の戦争体験を賭して描いた極限の記録

太平洋戦争末期、フィリピン・レイテ島。部隊と病院から追放された兵士・田村が、飢餓と孤独の極限で死の淵をさまよう。この小説は、戦争という巨大な暴力の中で、理性が剥ぎ取られ、人間の存在理由そのものが崩壊していく様を、冷徹かつ詩的な筆致で描く。戦場の描写を超え、人間の魂の深淵に迫る、日本戦後文学の金字塔。