「氷点」はまだ終わっていない!
「氷点」に心動かされたあなたには絶対おすすめしたい物語
どんな物語?
真実を知った陽子の、その後の苦悩と成長の物語。
陽子の実母側の人々の存在が近くなっていくにつれ、次なる悩みが陽子や辻口家の人々を待ち受けます。
前作でおなじみになった人々が、また新しい出会いを経験し、苦悩は広がっていきます。
感想
正直、「氷点が好評だったから続編も出たのか」と思っていました。
調べてみると、
本来、陽子の生死は明らかにされないまま完結する予定だったが、「陽子を生かしてほしい」という要望があまりに多く『続・氷点』が書かれた。 Wikipediaより
ということで、内容としては何となく氷点の続きの話だと思って読み始めました。
ところが‥これがまたとんでもない!
物語の展開もさることながら、各登場人物の複雑な心の動きが組み合わさって、まさに圧巻の重厚感となって心に迫ってきます。
「氷点」が序章で、「続氷点」が本編と言ってもいいくらいの内容だと思います。
その後の陽子の様子も、共感できる部分もありつつ、前作とは違った感情への変化があったりと、興味が尽きません。
私の中で印象深い啓造は、相変わらず昔の事をいつまでも引きずっていたり、妻の夏枝のちょっとしたことで嫉妬心が湧き上がってきたりと、スカッとしたような心持ちにはなれません。
しかし、読んでいるうちに思わず共感してしまうような場面も多くあり、啓造が色々悩みながら自分自身を責めたり、苦悩を乗り越えようとしている場面などは、こちらの心にも刺さってきます。
啓造の他にも、登場するほとんどの人は、自分の境遇と戦っていくような日々を過ごしていきます。
共感できる人や、そうでない人もいますが、この面々が織りなす圧巻の人間模様に、前作同様大満足の作品でした。
こんな人におすすめ
「氷点」に心動かされた人
様々な境遇の人々が、心の中の苦しみと戦っていく様子を感じてみたい人
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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